明治「生チョコ仕立てスイーツ」2種を実食。味も食感も生チョコそのもの、でも“生チョコ”ではない理由

明治から「生チョコ仕立てスイーツ」が登場しました。「安らぎのミルク」と「魅惑のカカオ」の2種類で、冷蔵庫から取り出してフォークで楽しむチルドスイーツです。

実際に食べてみて、まず思ったのが「これ、もう生チョコじゃん」ということ。フォークを入れたときのやわらかさから、舌の上でなめらかにほどけていく感覚、チョコレートと生クリームが一体になったような濃厚な味わいまで、かなり生チョコそのものに感じます。

ところが、これは生チョコではありません。明治も「生チョコの風味・食感をイメージした商品で、生チョコは使用していない」と説明しています。では、ここまで生チョコらしいのに何が違うのでしょうか。

食べれば生チョコ。でも作り方を見ると別物

一般的な生チョコレートは、チョコレートに温めた生クリームを加えて乳化させた「ガナッシュ」を冷やし固めたものが基本です。さらに日本では、何でも「生チョコレート」と表示できるわけではありません。チョコレート類の表示に関する公正競争規約では、チョコレートが全重量の60%以上、クリームが10%以上、水分が10%以上などの基準が定められています。

一方、「生チョコ仕立てスイーツ」の食品としての名称は「乳等を主要原料とする食品」。そもそも一般的な生チョコレートとは違うカテゴリーの商品です。

原材料を見ると、その違いがさらに分かりやすいです。「安らぎのミルク」には乳製品、チョコレート、準チョコレート、乳たんぱく質、水あめ、でん粉、寒天などを使用。「魅惑のカカオ」もチョコレートや乳製品に加え、乳たんぱく質、水あめ、ココアパウダー、でん粉、寒天などが使われています。

明治によると、この商品は同社が培ってきたチョコレート原料とチーズの製造技術を組み合わせて開発したもの。チーズ味のチョコレートという意味ではなく、乳製品を扱ってきた技術を生かし、生チョコのような口どけを持つチルドスイーツに仕上げています。

つまり、生チョコと同じものを作ったのではなく、別の方法からかなり近い味と食感にたどり着いている。ここがこの商品の一番面白いところだと思います。

「安らぎのミルク」と「魅惑のカカオ」を食べ比べ

2種類とも北海道産生クリームを17%使用していて、フォークを入れるとねっとりとなめらか。冷蔵庫から出した直後はほどよく形を保っていますが、口に入れると体温によってやわらかくなり、舌の上に濃厚な味わいが広がります。この温度による食感の変化も、生チョコを食べている感覚にかなり近いです。

「安らぎのミルク」は、ベネズエラ産カカオ豆を使用。ミルクのまろやかなコクが前に出ていて、カカオの香ばしさがその後ろから支えてくれます。濃厚ではありますが重たさを感じにくく、乳のコクとなめらかな口どけをじっくり楽しめる味わいです。

「魅惑のカカオ」はドミニカ共和国産カカオ豆を使用しています。こちらはミルクよりもカカオの存在感が強く、口いっぱいにチョコレートらしい芳醇な香りが広がります。同じような口どけでも、「安らぎのミルク」がミルキーな方向なら、「魅惑のカカオ」はより濃厚なチョコレートを楽しむ方向。2種類を並べて食べると、その違いがはっきり分かります。

生チョコじゃないからこそ面白い

冷蔵庫から出して、そのままフォークで食べられる気軽さもいいところ。味も食感も生チョコそのものに感じるのに、実際はそこへ至る作り方が違います。

普通に食べれば「なめらかで濃厚な生チョコみたいなスイーツ」で終わるかもしれません。でも、中身を知ると印象が変わります。一般的な生チョコはチョコレートと生クリームを中心としたガナッシュから作られるのに対し、「生チョコ仕立てスイーツ」はチョコレート原料と乳製品の技術を掛け合わせ、別のアプローチから生チョコらしさを作り上げています。

食べた感覚は似ているのに、そこへ至る道筋は違う。チョコレートはカカオの産地や配合だけでなく、こうした製造技術によっても新しい食感を生み出せるんだなと感じました。

名前に「生チョコ」ではなく「生チョコ仕立て」と付いているのも、食べた後に意味が分かります。生チョコそのものを使わず、ここまで生チョコらしい味と口どけに仕上げている。そのギャップまで含めて楽しみたい新しいチョコレートスイーツです。

商品の詳細

  • 商品名:明治生チョコ仕立てスイーツ「安らぎのミルク」「魅惑のカカオ」
  • 内容量:各88g(8個入り/1個11g)
  • 希望小売価格:各404円(税込)
  • 発売日:2026年9月21日
  • 販売場所:関東エリアのスーパーマーケット、ドラッグストアで先行発売
  • 販売エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、山梨県、群馬県、茨城県、栃木県、長野県、新潟県
  • 主な特徴:北海道産生クリームを製品中17%使用。チョコレート原料とチーズの製造技術を組み合わせ、生チョコのようななめらかな口どけに仕立てたチルドスイーツ
  • 保存方法:10℃以下で要冷蔵