
宮城県多賀城市のパティスリー「MURATA(ムラタ)」が手がけるオランジェットを紹介します。
オランジェットは、砂糖漬けにしたオレンジピールをチョコレートで包んだフランス菓子。シンプルな組み合わせだからこそ、オレンジの質やチョコレートの風味によって、おいしさに大きな違いが生まれます。
MURATAのオランジェットで印象に残ったのは、肉厚なオレンジピールの食べ応えと、柑橘の鮮やかな風味。そして、その存在感に負けないチョコレートのおいしさです。
カカオ豆からつくるMURATAのチョコレート

1968年創業のMURATAは、フランス菓子やマカロンなどで知られるパティスリー。近年は、カカオ豆からチョコレートを製造する「ビーントゥバー」にも力を入れています。
カカオ豆を一粒ずつ選別して自家焙煎し、時間をかけてチョコレートに仕上げるのが特徴。カカオ本来の香りや風味を大切にした、個性豊かなタブレットチョコレートも展開しています。
今回のオランジェットにも、その自家製チョコレートを使用。一般的にはオレンジピールを主役にしたお菓子ですが、MURATAではチョコレートそのものにも注目したいところです。
肉厚なオレンジピールが生み出す食感

実際に食べてみると、まず驚かされるのがオレンジピールの厚みです。一般的な細長いタイプとは異なり、一本一本がしっかりとした大きさ。口にすると、想像以上に噛み応えがあります。
オレンジピールは、砂糖漬けでありながら非常にフレッシュな印象。噛むたびに柑橘の風味が広がり、まるで果実そのものを味わっているかのような爽やかさがあります。
特に魅力的なのは、オレンジの味わいが一瞬で消えないところ。厚みがあるため、咀嚼する時間が自然と長くなり、その間も豊かな香りが楽しめます。甘さだけが前面に出るのではなく、オレンジらしい明るい風味が生きています。
薄く繊細なオランジェットにも良さがありますが、こちらは素材をしっかり噛みしめる楽しさがあります。食感そのものが、おいしさを形づくっているように感じました。
オレンジに負けない、カカオの存在感

そして、このオランジェットを特徴づけているのが、コーティングされたチョコレートです。
オレンジの風味が強いオランジェットでは、チョコレートが甘味や苦味を添えるだけの存在になってしまうこともあります。しかし、MURATAの場合はそうではありません。
最初にオレンジの爽やかな味わいが広がり、噛み進めるうちにチョコレートの風味が重なってきます。カカオにも果実を思わせるフルーティーさがあり、柑橘の華やかさと自然につながっていく感覚。さらに、チョコレートらしいコクや奥行きも感じられます。

以前、MURATAのタブレットチョコレートをいただいたときにも感じた、カカオの個性を大切にする味づくり。その魅力が、オランジェットにも表れています。
印象的だったのは、オレンジとチョコレートのどちらかが一方的に主張するのではなく、双方の風味がきちんと感じられることです。果実の瑞々しい印象から、徐々にカカオの豊かな余韻へ。食べ進める中で味わいが変化していくのも楽しいところです。
商品の詳細
- 商品名: MURATA「オランジェット」
- 内容量: 50g

