
パリ発のチョコレートブランド「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」から、新作ショコラ「INSOLITE FUMÉ(アンソリット フュメ)」が2026年10月15日に登場します。
今回のテーマは「燻製」。ただし、実際にカカオやガナッシュを煙で燻すわけではありません。チョコレートやキャラメル、スパイスなど、それぞれの素材が持つ香りを組み合わせることで、燻製を思わせる風味を生み出しています。
実際に食べてみると、想像していたような煙の強い香りとは違い、驚くほど繊細で上品な仕上がりでした。
カカオとキャラメルで表現する「燻製」の世界

「アンソリット フュメ」を手がけたのは、フランス国家最優秀職人章(M.O.F.)の称号を持つニコラ・クロワゾー氏です。
「アンソリット」は、意外性のある素材を組み合わせ、チョコレートの新たな可能性を探るコレクション。これまでにもカレーやキャビアといった、一見するとチョコレートとは結びつきにくい素材を取り入れてきました。
今回のベースとなるのは、3種類のチョコレートをブレンドしたガナッシュ。その一つに使われているエクアドル産のダークチョコレートは、レザーを思わせる独特のニュアンスが特徴です。そこにローストしたバニラで香りづけしたキャラメルを重ね、スモークソルトとパプリカをアクセントに使用しています。
カカオの持つ個性的な香りに、キャラメルのロースト香やスパイスの風味を加えるという発想が面白いところ。
単に燻製の香りをつけるのではなく、異なる素材の特徴を生かしながら、狙った香りを組み立てているのです。
これまでのスモーキーなチョコレートとは異なる味わい

私はこれまで、カカオ豆自体を燻製したショコラや、ジャワ島、パプアニューギニア産のように、乾燥工程でスモーキーな香りが生まれるチョコレートを食べてきました。カカオ豆の乾燥には天日乾燥のほか、熱風を利用する方法もあります。設備や燃料などの条件によっては煙の香りが豆に移り、完成したチョコレートにもその特徴が残ることがあります。
そうしたチョコレートには、燻製ならではの力強い香りや独特のクセがあり、それ自体が個性として楽しめます。
一方、「アンソリット フュメ」は、そのどれとも異なる印象でした。
特に心に残ったのは、スモーキーな香りの美しさです。
煙の風味が前面に出るのではなく、カカオの味わいやキャラメルの香ばしさと自然に調和しています。燻製らしさは確かに感じられるものの、決して主張が強すぎません。それぞれの素材の個性が生かされていて、全体のバランスが見事に整っています。燻製というテーマから想像するよりもずっと優雅な味わいで、香りの表現がとても巧みだと感じました。
ウイスキーと合わせて楽しみたい一粒

このショコラは、そのまま味わうだけでなく、お酒と合わせる楽しみもありそうです。
特に試してみたいのがウイスキーとの組み合わせ。
ウイスキーには、樽熟成によるバニラやキャラメルを思わせる香り、ピート由来のスモーキーな風味など、チョコレートと共通する要素が数多くあります。
個人的には、煙の香りが強すぎないタイプから合わせてみたいところ。ショコラの繊細な個性を損なわず、互いの香りを引き立ててくれそうです。

今回の「アンソリット フュメ」で改めて感じたのは、ラ・メゾン・デュ・ショコラの技術の高さと発想の面白さ。
カカオの産地や製法だけではなく、素材の組み合わせによって、チョコレートの表現はさらに広がっていくのだと思います。
燻製という意外なテーマを、一粒のショコラとしてここまで上品に仕上げているところに、ニコラ・クロワゾー氏の感性が感じられました。
チョコレートの香りの奥深さに興味がある方には、ぜひ味わってほしい新作です。
商品の詳細
- 商品名: INSOLITE FUMÉ(アンソリット フュメ)
- ブランド: ラ・メゾン・デュ・ショコラ
- 内容量: 8粒入
- 参考小売価格: 5,076円(税込)
- 発売日: 2026年10月15日(木)
- 販売場所: ラ・メゾン・デュ・ショコラ各店舗、公式オンラインブティック
- 主な特徴: 3種類のチョコレートをブレンドしたガナッシュに、ローストバニラで香りづけしたキャラメル、スモークソルト、パプリカを組み合わせたショコラ。燻製せずにスモーキーな風味を表現しています。






